シンボルツリーの選び方 後悔する前に考えること その1

庭について

こんにちは,YUです。
日々、一級建築士として建物の設計に携わる私が、
ついに自らの家を建てることになりました。
このブログはそんな私の家づくり奮闘記です。

家づくりを考える時に後回しになりがちなお庭。
家だけ完成して庭が未完成だったり、コンクリートで舗装された駐車場が家の前面にあるだけだったり、せっかくマイホームを建てたのにお庭が手つかずのせいで残念な見た目になってしまっている住宅をみかけることが多々あります。
また、庭造りを後回しにすることによって余計に予算がかかったりすることもあるようです。

なので、我が家も「どんな家にしようかな?」と考えるのと同じぐらい、
「どんな庭にしようかな?」と考えてます。
そこで気になるのがシンボルツリーの樹種選びです。
シンボルツリーとは庭に植えられる一番背の高い木で、
その住宅の印象を大きく左右する木だと思っています。
それだけにいろいろと悩みます。

  • 常緑樹がいいのか?落葉樹がいいのか?
  • 成長は早いほうがいいのか?遅いほうがいいのか?
  • 花は咲いた方がいいのか?咲かないほうがいいのか?
  • 葉は大きいほうがいいのか?小さいほうがいいのか?


ネットで「シンボルツリー ランキング」と検索するといろいろな樹種が紹介されていて、見ていて楽しい反面どれにするかなかなか決められません。

そんな中、子供たちを連れて実家に帰る機会があり、
久しぶりに実家に帰省しました。
最寄駅から歩いて家に近づいていくと
家の雰囲気が何やら違う気がしました。
よく見るとシンボルツリートいうべき場所に植わっていた
カイヅカイブキが2本ほどなくなっていました。
母親曰く「大きくなりすぎて庭を歩くにも邪魔で
仕方がなくなったから伐った」とのことでした。
両親が実家を立ててから36年。
庭に植えた木もどんどん成長し手に負えなくなったようです。

当たり前だけど木も生き物。当然、成長につれ高さも変わります。
私がイメージする高さでとまってくれるわけではありません。
しかし、シンボルツリーを考える際に頭の中のイメージは、
理想的な高さで勝手に成長を止めてしまいがちです。
新築時の苗木の状態から、数十年後の成長した状態まで、
時々刻々の樹高をイメージする必要がありそうです。

ただし、成長するからと言ってどこまで伸び続けるわけではなく、
樹種によってある一定の高さでとまります。
また同じ樹種でも植えられてる環境によって、
個体差があり樹高はまちまちです。
人間の身長と同じですね。
100歳まで生きたからと言って、背が高いわけでもないし。
35歳の人がみな同じ身長とは限らない。

参考までにネットで検索したシンボルツリーランキングに名を連ねている
樹木の樹高を調べてみたら、環境によってはどれもこれも相当でかくなります。
一般的な2階建ての住宅の高さが7m程度と思うと、
家を超えるほど成長する木ばかりです。
シンボルツリーなのだから家より大きくなった方がむしろ象徴的で
かっこいいという考え方もあります。
ただし、大きくなると素人の剪定でどうにかなるものではないので、
造園屋さんにお願いして剪定してもらうことも考えなくてはなりませんね。

樹種樹高      
シマトネリコ 10m~15m
ソヨゴ 5m~10m
オリーブ 10m~15m
イロハモミジ 5m~15m
アオダモ 10m~20m
ヤマボウシ 10m~15m
ハナミヅキ 5m~10m
フェイジョア 3m~5m
ヒメシャラ 7m~15m
ジューンベリー   5m~10m
カツラ 10m~30m

今回はシンボルツリーの樹高について考えてみました。
人気のシンボルツリーはほとんど家より大きくなるものばかりです。
見た目の印象だけでなく最終樹高をイメージし、
管理のことも考えて選ぶ必要があると思いました。

今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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