家づくり 始める前に見たほうがいいモデルハウス:無印良品の家「木の家」

こんにちは,YUです。
日々、一級建築士として建物の設計に携わる私が、
ついに自らの家を建てることになりました。
このブログはそんな私の家づくり奮闘記です。

家づくりを始めるにあたって、
まずはいろいろな住宅を実際に見て体感しようという事で、
無印良品の家「木の家」に家族で行ってきました。
そこで体感してみて分かった

  1. 我が家にも取り入れたいと思ったこと
  2. 我が家には合わないなと思ったこと

をご紹介していきたいと思います。

1.我が家に取り入れたいなと思ったこと

まずは我が家にも取り入れたいなと思ったことは、以下の4つ。

  1. 間仕切りの少ない開放的な間取り
  2. 吹抜けによる開放感
  3. 天井の低いリビング
  4. 床から天井までのサッシ

1.間仕切りの少ない開放的な間取り

「木の家」の玄関扉を開けると広い土間があります。
土間の先にはリビングとダイニングが連続し、一体的な空間として広がっています。
更に、 ダイニング は吹抜けとなっていてめちゃくちゃ開放感があります。
ダイニング の吹抜けを見上げると、2階の子供部屋や寝室が見えてきます。
このモデルハウスでは2階の部屋もほとんど間仕切りがなく、とっても開放的でした。
それぞれの部屋が視覚的につながっていて、大きな箱の中にいるような感覚です。
よく吹抜けを設けると、家の中のどこにいても家族の気配が感じられるといいますが
まさにそんな感じで、その良さが体感してよく分かりました。

2. 吹抜けによる開放感

「木の家」ではダイニングが吹抜けになっていました。
その吹き抜けは2層分の天井高さがあり、その天井高さは約5mありました。
この吹抜けは床から2階の天井まで窓になっていて開放感は抜群です。
冬は太陽の日射しをめいっぱい取り込んでくれそうです。

3. 天井の低いリビング

ダイニングの吹抜けの心地よさを強調してくれているのが
吹抜けとは対照的に天井を低くしたリビングです。
そのリビングは天井高さ2.3m。
手を伸ばせば届きそうな高さです。
一般的な住宅の天井高さは2.4m~2.5mであることを思うと若干低めです。
人によっては圧迫感を感じるかもしれません。
でもこの天井高さのギャップこそが吹抜けの心地よさを演出してくれているのだなと感じました。
どこの部屋でも同じ天井の高さとするのではなく、
場所に応じて天井高さにも変化があることで
とても楽しい空間になるような気がしました。

4. 床から天井までのサッシ

モデルハウスを案内してくれた方が教えてくれたのですが、
天井の低いリビングでもサッシが床から天井まであることで、
部屋の圧迫感がなくなり、むしろ実際よりも広く感じられるとのこと。
確かに!
サッシと天井の間に小壁がないだけですっきりとした印象の部屋になります。
一方、現在の我が家のサッシにはすべてに小壁がついていました・・・。
ん~、圧倒的に「木の家」のサッシの取り方の方がかっこいい。
窓の取り方ひとつで空間の感じ方はずいぶんと変わるものだなと改めて感じました。
計画中の我が家の窓は一つ一つの高さを熟考して計画せねば。

2.我が家には合わないなと思ったこと

我が家の価値観には合わないなと思った部分もありました。

  1. 玄関から室内がみられてしまうところ
  2. 土間に収納した靴の臭いが気になるのでは

1.玄関から室内がみられてしまうところ

部屋がつながっていくのはいいことだけど、
配達の人やご近所さんがちょっと来られた時に部屋の中まで丸見えになってしまうのはちょっとね。
子供が小さいうちはおもちゃが散乱し、
いつもいつもきれいにはしてられないし。
また防犯的にも部屋の中が見えてしまうという事に若干の抵抗感を感じました。
ただ、「木の家」もその辺のことは考えていて、
リビングと土間の間の扉を閉めれば部屋の中を除かれることは回避できそうです。
お客さんが来たからといってちゃんと扉を閉めないであろう、
適当な私には向いてないのかもしれません。

2.土間に収納した靴の臭いが気になるのでは

リビングと土間が隣接していて、
来客がなければ先ほどの扉はたぶんオープン。
土間と一体となったリビングでは、
土間に履き散らかされた靴からの臭いも気になるところ。
また土間には傘、自転車、ベビーカー、スコップなどの
外で使うもの泥の付いたものも置かれることになり、
清潔なリビングから外部の気配のするものは
視覚的にも遠ざけておきたいと思うのです。
このモデルハウスでそういう自分の感覚に気づけたことはとても収穫でした。

また外部の気配のするものはゆったり過ごすリビングから遠ざけたいといいつつ、
庭とは視覚的につながていたいと思うこの矛盾。
玄関や土間は内部から外部へつながっていく中間の場所であり、
意識的には会社や学校などに通じるパブリックな要素の強い空間として
認識されているのだとこの文章を書きながら改めて思うのでした。

最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_

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